私が以前スウェーデンでお世話になった方のブログを読んでいると、以下の言葉が目に止まりました。
もっとも与えられたくない試練は何かと聞かれたら、今のわたしは自分の子供に万一のことが起きることだと答える。もし自分より先に子供が死んでしまったりしたら、そのあとどうやって生きていくのか想像もつかない。人生でいちばん遭いたくない不幸だと思う。
引用元:喪の悲しみを乗り越えること
大切な我が子に万一の事があると、愛情を深く注いでいる分、その悲しみもどうしても深くなると思います。
特に悲しみや苦しみがあまりに強いと、人は無意識のうちに感覚を止めてその場を乗り切ります。ただ、その感覚は心に残り続けて未消化な違和感となる事も。
音楽はその感覚を浄化させてくれるとても良い方法です。
エリッククラプトンの大ヒット曲「Tears In Heaven」は、当時4歳半の息子さんを亡くした後に書かれた曲という事を上記の記事で知りました。
Youtubeのコメント欄には、お子さんを亡くされた方のコメントも多いです。
私も7年前に一人息子を亡くしました。母一人、子一人でした。クラプトンの大ファンですが、この曲は今日まで聞くのを避けていました。聞くのが怖かったからです。寂しく、苦しくなるのが分かっていたからです。でも、今日しみじみと聞きました。そして聞いて良かった思いました。私もクラプトンのように息子の為にも強くならなければといけないと思えたからです。
2ヶ月前に11歳の息子を亡くしました。会いたい。息子に会いたい。
私はまだ0歳の従兄弟を亡くしました。
「もう、いやだ…」と思っていた時に聴いた曲がこの曲でした。
この曲にとっても勇気を貰いました。
こういった曲を聞きながら思い切り泣く事は、喪の悲しみを乗り越えるとても効果的な方法です。
悲しみが強ければ強いほど
悲しみが大きければ大きいほど、苦しみが強ければ強いほど、その気持ちと向き合うのは怖いと思います。できれば見たくないものでもあると思います。
特に心が壊れるような体験の場合、無理に向き合っても自分がその感覚を受け止めきれない場合もあります。
喪の悲しみを置いておく時期も必要だと思います。心の準備が出来た時に向き合うと、心のしこりが浄化されていきます。その方法として音楽はとてもとても使えます。
1人で向き合いにくい時には、カウンセリングを活用してその気持を浄化させていくことも出来ます。