心理学の実践方法

福岡でHSP向けの心理カウンセリングをお探しの方へ

2019年2月6日

心理カウンセラーの井上です。

ジョイカウンセリングスクールでは、福岡でHSPでお困りの方向けに心理カウンセリングを行っています。

HSPとは

Highly Sensitive Person の頭文字を取っており、直訳すると

非常に繊細、(敏感、感受性が強い、感じやすい)な人

という意味合いになります。

HSPは病気ではなく、その人の特質のため、病院で診断を受けるものではありません。

1996年にエレイン・N・アーロンが出版した本がきっかけで知られるようになった言葉です。

日本語に翻訳されたその本を読んでみましたが、それによると全体の20%はとても敏感に生まれついているとのことです。5人に1人はHSPという事ですので、かなり多めの割合ですね。

ただ、繊細だと必然的に受ける刺激が多くなりますので、そうでない人よりもストレスは感じやすくなります。

HSPのセルフテストについては、↓の公式サイトで2分程度で簡単に出来ます。
http://hspjk.life.coocan.jp/selftest-hsp.html

私もやってみましたが、規定数よりも多くの項目が当てはまりました。自分の特徴や過去を振り返ってみてもHSPだと思います。

幼い時は薬アレルギーだったり、パイナップルを食べて肌がかぶれたり、今でも空きっ腹にコーヒーを飲むと胃にインパクトが来る感じで、あまりカフェインは得意ではありません。部屋のゴミや汚れにも普通の人よりも明らかに気がつく方です。

HSPがきっかけで生きづらさがある場合

HSPは病気ではなく、性質・性格なのですが、特に問題となるのが子供時代の家庭環境があまり健全でなかった場合です。

エレイン・N・アーロンの本によると

家庭環境があまり健全でないと、子供はとりあえず生き延びるために、養育者に適応しようと必死になるので、ある種の気質は水面下に潜ってしまう。そうやって隠れてしまった気質は、大人になってからストレス関連の身体的症状などの形をとって再び現れる。

とされています。

例えば母が父からDV(ドメスティックバイオレンス、家庭内暴力)を頻繁に受けていた家庭環境だと、子供ながらに父親に対して憎しみや怒りや悲しさを、その感受性故に人一倍感じます。

感じはしますが、その感情をまともに受け止めていたら家にいられない(生活できない)状態になってしまいます。ですので、無意識のうちにそういった感情を抑え込む心の癖がつきます。

怒りや憎しみや悲しさ、寂しさ等の感情は、抑え込むと無くなるわけではなく、徐々に心に蓄積されていきます。その感情が臨界点を超えて、心のバケツ一杯になると、ある種自分を守るための反応として、激しい動悸や過呼吸、腹痛等として現れるケースがあります。

こうなると仕事に行きづらくなったり、人間関係で摩擦が強くなったり、日常生活を送るのが苦しくなります。

上記のような体験をされている方は少ない訳ではなく、エレイン・N・アーロンも著書の中で次のように記しています。

私が調査したところによると、極端に困難な子供時代や思春期を過ごしたHSPは、その過去を受け止め、自分の特徴を理解して傷を癒やすという「仕事」を怠ると、不安感やうつ状態に悩まされたり、自殺する危険性が高くなるようだ。現時点で深刻な問題を抱えているHSPにも同じことが言える。

苦しい過去を受け止めるのは勇気が要りますが、自分の特徴を理解して傷を癒やせば、この先一生使える楽な生き方を手に入れられます。

心の問題は向き合える時期とそうでない時期もありますが、早く取り組めば取り組む程、この先感じるストレスも格段に減らすことが出来ます。

HSPを提唱したエレイン・N・アーロンはユング派の心理学者ですが、私もユング派分析家から分析を受けており、ユング派の各種心理療法を得意としております。(夢分析、絵画療法、箱庭療法など)

もちろんカウンセリングの際は、まずしっかりと現状をお伺いし、その方に合った療法を提供します。HSPならではの生き辛さを何とかしたい!という方は、ぜひカウンセリングをご活用下さい。

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激しく傷つくということは・・・
傷つく能力があるから傷つくのであって・・・
その能力の内容といえば、豊かな感受性と鋭い感覚である・・・

吉行淳之介 「絶望に効くクスリvol.10」より

当スクールは2023年10月に岡山から福岡に移転しました。

以下は岡山での活動です。

当スクールのHSPの取り組みについて取材頂きました

山陽新聞に、当スクールが行っているHSPの方向けの取り組みについての取材記事が掲載されました。

山陽新聞取材記事の拡大版引用

取材記事(著作権保護のため一部モザイクを入れています)

HSPの方は感じやすい特性上、どうしても傷つきやすいですが、適切にカウンセリングを行えば回復もしやすいです。

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  • この記事を書いた人

井上 隆裕

ジョイカウンセリングスクール代表。福岡にて心理学・コミュニケーションセミナー、心理カウンセリングを実施。2004年よりプロとして活動してます。プロフィール

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