心理学の実践方法

行動療法のサブゴール方法(シェイピング法)の注意点

当スクールの実践心理カウンセリング講座のカリキュラムに、行動療法があります。

行動療法には様々な種類がありますが、その1つとしてサブゴール方法(シェイピング法)を紹介しています。

夢や大きな目標があるときに効果的な方法で、最終的な目標を明確にした後、そこにたどり着くまでの小さなゴールを作成して行動のハードルを下げ、具体的な行動を積み重ねやすい方法です。

行動療法のサブゴールの例

サブゴールの例

この記事ではサブゴールを共に作るときの注意点を解説します。

注意点について

まず1番に決める「最終的な目標」ですが、これは相手(相談者)から出してもらう必要があります。

というのも、こちらから「こうなって欲しい」という思いが主になってサブゴールを作ると、それが相手にとっては本当はやりたい事ではない可能性も出てくるためです。

例えば会社で上司と部下の関係性だと、どうしても上司が主体となってゴールを決めがちです。そうなると、その目標を実行する方にとっては、実は一緒に作ったサブゴールはあまり気が進まないものかもしれません。

その場合いくら行動のハードルが低くとも、会社からお金を支援してもらっていても、行動しないという結果になりかねません。

途中途中のサブゴールについては、共に会話しながら作る事によって相談者にとっては行動する事が具体的になるケースは多いです。

メインのゴールやサブゴールを作る主体は、あくまで相談者です。サブゴールをすべて作成してみて、それが本当にやりたい事であれば、目標が最終目標のみの時よりも意欲がわいたり元気が出るものです。

作成した後に浮かない様子だったり、ハードルの低いゴールを共に設定したはずなのに全く行動しないようであれば、本当はやりたいとは思っていない可能性が強いです。サブゴールをすべて作成した後は、「作ってみてどう?」と反応を確認してみて下さい。

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  • この記事を書いた人

井上 隆裕

ジョイカウンセリングスクール代表。福岡にて心理学・コミュニケーションセミナー、心理カウンセリングを実施。2004年よりプロとして活動してます。プロフィール

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