心理学の実践方法

休む罪悪感が出る心理学的な理由と楽にする方法4つ

2021年2月5日

仕事や学校を休んでも、気持ちが落ち着かずゆっくり休めないことがあります。

特に他の人が働いている時に休むと、どうしても休む罪悪感は出てきやすいです。また、真面目な人ほどもっと頑張らないといけない思いが出てきます。

ただ、せっかく休みをとっているのに、気持ちが休まらないのは非常にもったいないです。この記事では、休む罪悪感が出る心理学的な理由と、それをクリアにする方法を解説します。

休みが必要な理由

休む必要があるかどうかですが、好きな仕事をしている人以外は休まないと十分な力を発揮できず、パフォーマンスが落ちます。

好きな事を仕事に出来ている人は非常にまれです。仕事自体、他人から必要とされたり、求められたりして発生する事がほとんどです。

休みが必要ないのであれば、土日祝日は設定されませんので、休み自体は必要なものです。休みが無いと疲労が蓄積し、最悪過労死にもつながります。

休む事で身体だけでなく、気持ちもリフレッシュして新しい発想がわきやすくなるメリットもあります。

休む罪悪感が出る心理学的な理由

休む罪悪感が出る理由として、

頑張る・動く・働くのは良い事!という意識が非常に強い

人ほどそうでない自分はダメという意識が働くためです。

人であれば、元気に頑張れる時もあれば、何もしたくない・なまけたい・ゆっくりしたい時もあるのが自然ですが、生真面目な分どうしても、何もしない自分を受け入れられない・認められない状態になります。すると

休んでいる・何もしていない自分はダメだ!

という意識が働き、休むことに対して罪悪感が出てきて、落ち着いて休めなくなります。

自分に厳しいだけでなく、どうしても同様に他人にも厳しくなりがちですので、休んでいたり有給をとっている人が強く気になったり、その人に嫌悪感が出てきたりします。

自分がしんどいだけでなく、周りの人もしんどい状態です。

これを改善する方法は、非常にシンプルです。

休む罪悪感を緩める・クリアにする方法

頑張る・動く・働くのは良い事!という意識が非常に強いのは、

  • 頑張らないといけない
  • 動いていないといけない

という価値観が強いからこそです。ですのでこれを緩めるだけでOKです。

人であれば頑張れる時もあれば、なまけたい時もある

何もしたくない自分を受け入れるイメージです。何もしない・なまけるのも良いよねと思っている人は、休む罪悪感は決して出てきません。

無理に頑張っているとどうしても反動が出る

私自身以前仕事を辞めた後、ほぼ部屋に2ヶ月ほどひきこもって生活していた事があります。

この時は身体は動いていなかったのですが、今のままではダメだ、早くなんとかしないとという焦りも強く、気持ちは落ち着いて休めていない状態でした。

ただ、本音の部分では何もしたくなかった時期だと感じます。というのも、辞めた仕事について、

  • その仕事で頑張らないと自分の将来が無い
  • 周りの人に認められるために頑張っていた

ところがあり、少し無理して頑張っていたんですね。その反動でその後何もしたくない気持ちが出てきていました。

成長するためには頑張りも必要な時期がありますが、無理が強いとその反動として休みたい気持ちも強くなります。

私自身受験勉強の時に好きなゲームを我慢していましたが、受験終了直後にゲームをしすぎて目を悪くしました。

ですので休みたい気持ちが強い方は、今の生活で無理が強くないかどうかも振り返ってみて下さい。

環境の影響は強い

土日に休んで罪悪感を持つ人はあまりおらず、平日や他の人が働いている時に休むとどうしても罪悪感が出てきやすいです。

人は周りの人からどうしても影響を受けますので、環境を変えるのも1つの方法です。いつもいる町、部屋だと気持ちも切り替わりにくいです。

私自身7月に北欧スェーデンに行ったことがありますが、あちらの人はバケーションを2ヶ月ほど取るのが通常ですので、町にはゆるい空気がただよっていました。公園に行くとひなたぼっこをして何もしない人が沢山いましたので、その環境の中だと休む罪悪感は出てこないです。

公園で寝そべっている人々の写真

公園でひなたぼっこするスウェーデンの人々

また、南の島も非常におすすめです。屋久島に行ったことがありますが、キャンプ場には何もしなくても許される空気感が漂っていました。

他人が働いている時に休むと罪悪感はどうしても強くなるので、そんな時は環境を変えるのも1つの方法です。

新しい考え方を取り入れる

緊張が続くと夜にゆっくりリラックスできない・休めないので、結果として次の日に良いパフォーマンスが発揮できません。

自律神経を整えるためには、緊張とリラックスのバランスが非常に大切で、緊張しっぱなし(頑張りっぱなし)でも気持ちが切れてしまいますし、リラックスの時間がずっと続くと刺激が欲しくなります。

ですので、休みは次の良いパフォーマンスを生むために必要不可欠なものという考え方を取り入れると、休む罪悪感はやわらいできます。

まとめ

休む罪悪感が出る時は、何もしたくない・なまけたい・ゆっくりしたい自分も受け入れていってみて下さい。人であれば出てくる自然な感情です。

特に今の生活で何らかの無理をしている方は、その反動で何もしたくない気持ちが出てきやすいです。

休みは自分の心と身体の調子を整える必要不可欠なものです。

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  • この記事を書いた人

井上 隆裕

ジョイカウンセリングスクール代表。福岡にて心理学・コミュニケーションセミナー、心理カウンセリングを実施。2004年よりプロとして活動してます。プロフィール

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