岡山実践心理ブログ

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コラージュ療法の効果|イメージを言葉にすることで得られる自己理解

 

心理カウンセラーの井上です。

コラージュ療法の特徴的な効果として、作成したコラージュ(切り抜き)のイメージを言葉にすることで自己理解が進むという点があります。

※コラージュ療法とは?については、大切な事、必要な事が掴めるコラージュ療法|やり方と解釈方法の記事をご参照下さい。

自己理解が進むとはどういう事かを、先日実施したアートセラピートレーニングでのケースを通して紹介します。

このコースは「カウンセリングが出来るようになる」事が目的のコースなのですが、参加された方はコラージュを体験したのが数年前だったため、まずはクライアント役として体験して頂きました。

テーマはシンプルに「気になるもの」で作ってもらっています。実際に作成されたコラージュを紹介します。

コラージュ療法Bさんの作品

このコラージュがどんな世界なのか、最も気になるのはどんな所なのか等をお伺いしていくことで、イメージとして作成したものが言語化されていきます。

言葉になると、もやっととしていた事が明確になります。

言語化で自己理解が進む

貼り付けられた切り抜きのイメージをそれぞれお伺いしていくと、今の自分自身が浮き上がってきます。

実はこのコラージュは、作った時はこの状態ではなく、中央に大きなハヤシライスの切り抜きが貼ってあったんですね。

食べ物系を多く貼っておられ、中央の右と上にも同じようにカレーライス系統のものがあります。これらに対してのイメージを聞いていると、

見ていると嫌な気持ちになるもの、ストレスになるもの

という答えが。

こちらが受ける見た目の印象とは全く違っていて、作成者にとってはなぜかハヤシライス、カレーライス系統は、香辛料やスパイスが効きすぎていて、ストレスのイメージでした。

ストレスがあれば、明確にして受け止める

詳しくお伺いしていくと、仕事上でハヤシライスが実際に出てくる事があり、そのシチュエーションが最もストレスになると。具体的にそれをお伺いした後も、

見ているだけで嫌な気持ちになる

と言われていました。

このままで終わったのではスッキリ感がありませんので、「どうしたらそれが楽になりますか?、楽に出来るような切り抜きがあれば、プラスしても良いですよ」とお伝えした後に中央に貼り付けられたのが、海の切り抜きだったんですね。

この方にとって海は癒やしのイメージで、作品の右上と左下にもあります。

コラージュを作成してみて初めてわかった事

このケースでは、コラージュを作成してすぐの時は、貼り付けたハヤシライス、カレーライスがストレスのイメージとは思っておられませんでした。

そのイメージをお伺いし言葉にしてもらう事で初めて、実はそれだけ強くストレスを感じていたという事がわかります。

それを解消するために、海にしょっちゅう行くのは難しいかもしれませんが、言葉にしてもらうことでストレスも楽になります。

コラージュの中央には、その方の核(最も大切にしていること)が現れやすいです。仕事でハヤシライスが出て来るシチュエーションは、その方にとって大きなストレスだと思いますが、中央にそれがあるのは、それに対してそれだけ真剣に取り組んでおられるからこそだと思います。

コラージュ療法の効果については、うつ病を克服するまでのコラージュ療法33枚の記事でも解説してますのでどうぞ。

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