心理学の実践方法

絶対にイライラしない方法8つ

2015年7月15日

落ち着いてお茶を飲んでいる若い女性の写真イライラすると純粋に疲れますし、ストレスも溜まってきます。表情も険しくなったり、しぐさも落ち着きがなくなり、周りの人に対して不快感を与えてしまうこともあります。

誰しもイライラしている人の近くにはいたくないものです。

私自身カウンセラーという仕事柄、まず自分自身がイライラしない方法を実践することが多いです。その中でもイライラする機会を減らすために効果的な方法を紹介します。

動画で知りたい方はこちら

1 言いたいことを溜め過ぎない

誰かと一緒に生活していたり、仕事をしていると

「こうして欲しい。」「これはして欲しくない。」

という欲求が出てくるのは自然なことです。言いたい事を抑えれば抑えるほど、苦しいです。

以前私のアパートの下の階の人が、かなりの勢いで窓を閉めていて、その振動が上の私の階のフローリングに伝わってくる程でした。ひょっとして私が音楽を聞いている音が漏れていたのかなとも思ったのですが、寝ているときにも「ピシャン!」という音を立てて窓を閉めていたので、私への抗議でもなさそうです。いつその音がするかわからないのでとても不快だったのですが、ある時思い切って直接部屋を訪れて事情を説明したんですね。すると

まさかそんなに音が響いているとは思いもしませんでした。すみません。

とまさかの言葉が返ってきました。単に窓を閉めたときに当たるサッシのクッションがとれて大きな音が出ていたみたいです。

すぐに直してくれたのでお礼にハーゲンダッツを渡しましたが、黙ったままでいると私のイライラは頂点に達しかねない状況でした。

ちなみに言いたい事を伝えるときは、主語を「私」にして伝えると受け取ってもらえやすくなります。

(私は)突然大きな音が聞こえるので、ビクビクしてしまうんです。

という感じです。

あなたが立てている音が凄くうるさいです。

と「あなた」を主語にすると相手がカチンときやすいです。

もちろん言いたいことをすべて言うわけにもいきませんが、少なくとも「本当はこの言葉を言いたいけれど抑えている」と意識しているかそうでないかでは、感情をコントロール出来るかどうかに大きく影響します。

2 相手を見て、自分自身を振り返る

どうしても好きになれない、ウマが合わない、見ているだけてイライラする人っていませんか?

実はそういう人は、自分自身の中の認められない、受け入れられない部分(心理学的にはシャドウと言われます)を現していることがあります。

特に親子間で現れやすいです。というのも子供は無意識のうちに親を真似ます。結果として親自身が嫌な性格の部分まで似ていて、自分の嫌な面を見せつけられる事も出てきます。

以前お会いした主婦のAさんは、

中学の息子が、勉強が出来ないのは先生が悪いとか友人が悪いとか、とにかく人のせいにばかりする。息子と話すだけでイライラする。
とおっしゃられていました。

実はAさん自身にも「~はこうであるべき」という価値観が強かったんですね。「姑はこういう場面では本来こう言うべき」、「夫は子供にこう接するべき」などの言葉をよく使っておられました。

こうであるべきという思いが強いと、「そうでない~は悪い」という思いにも必然的に繋がってきます。

Aさんは本音の部分では「他人が悪い」と思っているけれども、そんなご自身の思いをなかなか認められなかった、認めたくなくて抑え込んでいたのだと思います。そんな時に「他人が悪い」を自由に表現する息子さんを見て、自分の嫌な一面を見せつけられるような感じがしてイライラ感が湧いてきていました。

このケースは多くの人が経験します。怠ける人を見ていてイライラする時は、ひょっとしたらご自身の中にも怠けたい思いがあって、それを抑えこんでいる時なのかもしれません。

自分の中にもそんな思いがあるんだなと意識出来るだけでイライラ感は大きく減ります。

3 相手への理解を深める

私自身20代の時にインドに旅行に行ったのですが、終始イライラしていました。何にイライラしていたのかというと、買い物ではボッタクってくる(本来より高い値をふっかけてくる)、バスに乗れば人の荷物を勝手に下ろしてチップを要求してくる人がいて、警戒心の塊のようになっていました。

当時は現地の人と喧嘩になりそうな勢いでイライラしていたのですが、アラフォーになった今だとその行動もなんとなくわかります。私が向こうの立場であれば、海外旅行をするような余裕のある人からは少々ふんだくるのもいいかなとも思いますし、本当にお金や働く場所に困っていたらそんな行動を取るのも無理はないと思います。

イライラする行動をとってくる相手への理解が深まると、こちらのイライラ感も0に近くなります。

例えばアスペルガー(自閉症の一種、他人の心を読んだり、段取りや整理整頓が苦手。特定の事に対しての集中力は非常に高い)の人への理解が深まると、こちらの考えや接し方も変えられてイライラしなくなります。

ただ、子育て等をしていて、「赤子は泣いて訴えるもの」というのはわかっているのにイライラする時は、純粋にストレスがたまっている時かもしれません。

  • ストレスがたまっている時
  • 疲れている時
  • 休めていない時
  • 眠れていない時
  • 食事がとれていない時

はどうしてもイライラしやすくなります。特に睡眠時間の確保はイライラ減少のためにも欠かせません。

4 新しい見方・価値観の幅を増やす

これはパッと取り組みやすい方法です。

例えば、ファーストフードのお店に行って料理が出てくるのが遅くてイライラする時は、出来たてが食べられるという具合に新しい見方を増やしてみます。

ユーチューブの動画を見ていて広告にイラつく時は、「広告収入でユーチューブが運営出来ているからこそ、無料で良い動画を見れる」という見方を増やすと、私の場合はそれほど広告に苛つきません。

就職がなかなか決まらなくてイライラするような時は、次の見方を増やしてみてください。2014年の日本の失業率は3.58%ですが、アメリカの失業率は6.15%、スペインは24.45%です。日本では不況不況とあおられ、「就職していない人はダメ」のような烙印を押されがちですが、それが本当ならスペイン人の4人に1人はダメということになってしまいます。

ちなみに日本では電車内での携帯電話は迷惑行為のように捉えられていますが、私が北欧や南米を旅した時は、現地の人は公共の交通機関の中でも普通に電話して、周りの人もそれがさも普通のように過ごしていました。もちろん混み混みの車内での電話は非常識と思いますが、電車内での電話はそんなに目くじらを立ててイライラするようなことかなとも思えます。

見方や価値観の幅が広がると、イライラ感は確実に減ります

5 自分自身と場を管理する

お金や時間、体調などの自己管理や、自分が過ごす場所の管理が出来ていると、心の余裕が出てきたり、落ち着いた気持ちになりやすくなります。

5-1 掃除をする

部屋の済にホコリがたまっているようなホテルと、きれいに掃除されているホテルとでは、当然きれいな方が心が穏やかになれます。

人はどうしても環境に影響されます。汚い空間にいるとそれだけでイライラしてきます。こんなデータもあります。

ニューヨークでは、1980年代に60万件以上の重犯罪事件が発生していたが、当時6000もの車両一面に書かれた地下鉄の落書きを消すことで、1994年には重犯罪事件が75%も激減した

人生カンタンリセット!夢をかなえる「そうじ力」より

整理された心地の良い場所にいると、心も同時に落ち着いてきます。私自身も部屋の掃き掃除を毎朝5分程度行っています。掃除は突き詰めるときりがないので、「そこそこきれい」で十分だと思います。

5-2 甘いものを摂り過ぎない

甘いものは適切な量であれば、食べることでほっとします。

しかし摂り過ぎると血糖値が激しく上下して、心も不安定になります。医学的にも検証されており、詳しくは感情の起伏が激しいときの対策7つの記事をご参照下さい。

昼食が菓子パンとパックジュースというような食生活だとイライラしやすくなります。

6 イライラする人との距離を取る

独りで雪道を歩いている写真

職場などで小言を言ってくるような嫌な人との付き合いは、仕事に必要な最低限の関わりで十分です。イライラする嫌な人と無理に接したり関わる必要はありません。そんな人とは距離をおいて、自分のことをわかってくれる人や大切な人との関わりを大切にしたほうがストレスも溜まりません。

7 できていない所だけでなく、できている所も見る

特に子供さんや部下などの誰かを育てる・管理する立場に立つと、まだここが出来ていない・うまくやれていないという思いを持ちやすいです。

これはある意味人の性質で、人には正常なところよりもそうでないところに目が行くという面があります。

例えば下の図を見てみて下さい。

正常な円Aと欠けた円Bの対比の図

AとBではどちらが気になりますでしょうか?

かなりの割合の人が、欠けている「B」のほうが気になるものです。

出来ていないところのみをクローズアップすると、指導する方もイライラしますし、指摘される側もやる気も落ちます。

出来ている所と合わせてみていくとイライラしなくなります。

8 周りの人への影響を意識する

私自身せかされるのが嫌いで、特にスーパーのレジで精算してもらっている時に、次の人がこちらに異様に近づいてくる時がありますが、すごくイライラします。

その人自身もイライラとしていて少しでも早く精算を済ませたいのでしょうが、寄ってこられた所で何も変わりません。本人のメンタルにも良くないです。

自分自身のイライラしている行動が周りにどう影響を与えているか?を意識すると、自分の行動も変えやすくなります。行動を変えることで心も合わせて落ち着き、周りの人にとってもあなたの印象が、側にいて落ち着ける人になります。

まとめ

  1. 言いたいことを溜め過ぎない
  2. 相手を見て、自分自身を振り返る
  3. 相手への理解を深める
  4. 新しい見方・価値観の幅を増やす
  5. 自分自身と場を管理する
  6. イライラする人との距離を取る
  7. できていない所だけでなく、できている所も見る
  8. 周りの人への影響を意識する

誰にでもイライラする時はありますが、紹介した方法でその回数や時間を減らしていくことが出来ます。是非実践してみて下さい。

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  • この記事を書いた人

井上 隆裕

ジョイカウンセリングスクール代表。福岡にて心理学・コミュニケーションセミナー、心理カウンセリングを実施。2004年よりプロとして活動してます。プロフィール

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