心理学の実践方法

予定を入れる事がストレスになるときの理由4つ

2014年12月27日

予定を入れることがストレスになるイメージ

楽しいはずの休みなのに予定を入れる事がストレスになる…。
当日の気分で動きたいから予定はあまり入れたくない、予定があると束縛されている感じがする…という経験はないでしょうか?

予定が入っていないことがストレスになる人もいれば、予定があることがストレスになる人もいます。

この記事では、予定を入れることがストレスになる時の理由を4つ紹介します。

動画で知りたい方はこちら

1 普段自由な感じが無い

特に仕事や家庭で、自分で自由に決めてやれていない感じがする事が多い方。普段から何か束縛されている感じで自由さが無いので、その思いが「休みの日くらいは自由にしていたい」につながるケースです。

また、自分で色々と決めることが出来る(もしくは決めないといけない立場にある)けれども、どこかで周りのことを考えざるを得ず、自分の意思で決めることが出来ていない場合も「自由さ」はありません。

  • 自由に出来ない
  • 束縛される感じがする

という言葉から思いつく事を連想していくと、予定を入れることがストレスに感じる根本原因が見つかる場合もあります。

2 入れた予定が実は「やりたい事」ではない

以前お会いした40代の女性の方は、「友人Aさんとの予定なら入れてもストレスに感じないけれども、それ以外の予定を入れると束縛される感じがして嫌。」とおっしゃられていました。

この40代の女性の方のお話をお聴きすると、Aさんとは幼い時からの無二の親友とのこと。予定を入れようとするとストレスに感じることを具体的にあげてもらった後、「本当はこんな事(予定を入れるとストレスに感じること)、やりたくないんですよね…。」とご自身でおっしゃられていました。

特に他人に合わせるのが得意な方は、無意識のうちに人に合わせる機会が多くなり、自分は何がしたいのか、本当はどう思っているのかが見えなくなる事もあります。

そんな時は、とりあえずやりたくない事をピックアップして、楽しいと感じられることをやっていくのが一番ストレスが感じられません。

仕事ではやりたくない事をやらざるを得ない時もありますが、休みの日まで「やりたくない事」を予定に入れる必要はありません。

3 予定を入れた所に行くと落ち込む

これは入れた予定はやりたい事だけれども、そこに行くと上手くやれない自分と向き合わざるを得ない場合です。

達成したい目標があり、何らか研修やトレーニングに行くとこうなりやすいです。
例えばカウンセリングトレーニングの場合、

  1. トレーニングの予定を入れる
  2. 現地に行ってカウンセリングの練習を行う
  3. 足りていない点をトレーナーから指摘される
  4. 上手くやれていないことにショックを受ける

という状態にどうしてもなります。

そのため前日や当日の朝に、「行くの何か嫌だな、しんどいな…」という思いがどうしても出ます。

この場合達成したい目標を叶えたいのであれば、うまくやれない自分を受け入れながらトレーニングを進めるしかありません。

また、出来ていない所を意識するのと同時に、以前と比較して出来るようになった所も意識するとモチベーションが維持できます。

自分自身が変わる時には、どうしても何らかのストレスがかかりますが、それが達成できたときの喜びはその分大きくなります。

4 実は心と身体が休息を求めている

これは、「予定をいれたくない」= 何もしたくないというケースです。

特に日本ではどこか忙しい事が美徳とされるところがあります。また仕事をしていると、ほとんどの場合効率的に多くをこなす事が求められます。

こういった事を繰り返していると、心と身体が「休みたい・何もしたくない」と感じるのも、ごくごく自然です。

是非「何もしない」をやりましょう。

部屋で引きこもるのもいいですが、普段生活している場所だとどうしても気持ちが休めなかったり、休むことに対して罪悪感が湧いてきたりします。

「予定を入れない・何もしない」をやりに行く

お勧めの方法は、「何もしない旅」ですね。私が過去旅したところでは、日本だと「屋久島」がおすすめです。以前屋久島のゲストハウスとまり木に滞在していた時、時間の流れがとても緩く、何もしなくてもいい空気が流れていました。ちなみに私がとまり木に行ったのは今から約30年前の1995年なのですが、続いてくれていて涙が出るほど嬉しいです。

海外に「何もしない」をやりに行くのもとても良い方法です。フィリピン方面の暖かい地方や、南の島は基本的にせかせかしている人はいません。

北欧スウェーデンに過去2ヶ月くらいカウンセリングを受けながら滞在していたことがありますが、あちらで仕事中にせかせかしている人は1人も見ませんでした。

日本だとスーパーやコンビニで買い物すると、たまに恐ろしくせかせかする店員さんや、後ろから異様に近づいてきて早くレジあけろプレッシャーをかける客がいますが、そういった人に接するだけでこちらもどこかせかされます。スウェーデンでは買い物する際、レジに品物を持っていくとほとんどの店員さんが、こちらの目を見て「ヘイ!」(あちらの挨拶)と言ってくれます。

私が行ったのが夏のホリディシーズンだったこともあるかとは思いますが、それを抜きにしても日本と違い「何もしない」ことが尊重されている空気が漂っていました。

公園で寝そべっている人々の写真

公園でひなたぼっこするスウェーデンの人々

都合であちらの同じキャンプ場に1シーズンで1ヶ月近く滞在していたのですが、周りには同じように1ヶ月近くキャンプ場で本を読んだり何もせずに過ごしている人がいました。日本ではあり得ないことなので、驚愕でしたがおかげで私も本当にゆっくりとした気持ちになれました。

周りの人から気付かないうちに受ける影響はとても強いです。予定をいれたくない時はその気持ちに素直に従って、「何もしない」をやりに行きましょう。身体と心の感覚は正しいです。

旅に出る時はキンドルなどの電子書籍端末があると、本が荷物にならないですし、ネットさえ繋がれば海外で端末から本を簡単に購入出来ます。その時の気分で読みたい本を読みながら非日常の場に身を置くと、心と身体もリフレッシュ出来ます。

まとめ

予定を入れる事がストレスになるときの理由として

  • どこかで「不自由さ」や「自分自身で決めれない感じ」を受けている場合
  • その予定自体が「やりたくないこと」の場合
  • 予定を入れた先に行くと落ち込む場合
  • 実は心と身体が休息を求めている

の3つを紹介しました。

なんとなく予定を入れる事をストレスに感じるとき、自分自身の心の深い部分のメッセージかもしれません。是非なぜストレスに感じるのか振り返ってみて下さい。

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  • 執筆者

井上 隆裕

ジョイカウンセリングスクール代表。福岡にて心理学・コミュニケーションセミナー、心理カウンセリングを実施。2004年よりプロとして活動してます。 プロフィール

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