岡山実践心理ブログ

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すべてに感謝することのデメリット【夢分析】

 2013年5月31日  

すべてに感謝するなんて、正直なんだか嘘くさいと思います。
 
自己啓発や、そうじ関係の本を読むと、とにかく「感謝」という言葉がよく出てきます。
親に感謝。
先輩に感謝。
お世話になっている人に感謝、ナドナド。

確かに親があってこそ、育ててくれたからこそ今の自分があると思いますし、お世話になった人がいるからこそ、その道を歩けていることもあると思います。

以前お会いしたクライアントの方で、とてもこの「感謝する思い」が強い方がおられました。
ある技術職の方。10年近くその仕事を続けてこられ、その方は、ある師匠にとてもお世話になっていました。
でもその方が師匠の元を離れると決めた途端、その師匠の対応が今までとガラリと変わり、師匠は、わざととしか思えないようなその方が傷つく対応をされていました。

それもあって、師匠の元を離れるときには、お世話になった挨拶などはきっちりとする気になれなかった。
それでもその技術職の方が話されるのは、「お世話になった人ですから。」
師匠に対する愚痴が出てきてくるほうが自然なくらいの対応をされているのにもかかわらずです。

その方に夢日記をつけて頂き、カウンセリングの中で夢分析していましたが、大乱闘や投石合戦、ケンカなどのバトルものの夢が多い状態。トイレに関する夢も多く見られていました。
夢は自分自身の無意識の葛藤でもあります。
その無意識で、何か頻繁にバトルが起こっている。
そしてトイレに関する夢は夢分析の観点では、上手く出せていない感情がたまっているときによく見ます。

10年間もとてもお世話になったのに、
だから今のその人があるのに、
もうその師匠の元にはいないのに、
最後の師匠の対応が原因で、何かその人から卒業しきれていない感があります・・・。
本人もよくわからない葛藤があり、次の一歩に何か躊躇している状態。

それを引き起こしていたのはその人の

「お世話になった人には、感謝しなくてはならない」

という思い。

感謝できるときもあれば、感謝したくてもできないときもある。

それが人の自然な心だと思います。

「感謝すべき」と強く思うことが、自分自身の自然な感情を押さえ込むことになり、心の中ではマイナスの押さえ込んだ感情を気付かないうちに抱いている。だから次の目標を掴む心の手が空いておらず、意欲も湧いてこない状態でした。

この方、師匠へのうっぷんをカウンセリングで出してもらった後、しっかりと10年間の師匠への感謝を伝えることでスッキリと次の道に進まれています。
 

-夢分析