夢分析

排泄の夢の心理学的な意味|感情を溜め込んでいる現れ

2012年9月24日

排泄(トイレ)の夢の心理学的な意味合いは、何らか感情を抑え込んでいる、溜め込んでいる現れです。

言いたい事を抑えている、やりたいことを我慢していると、排泄の夢を見ることは非常に多いです。

排泄の夢を見たあとは気分が悪く、自分に何か異変が起きているのではないかと心配になるかと思います。この記事でそのユング心理学的な意味合いとケースを解説します。

排泄の夢の意味

排泄の出すイメージと、感情を出すイメージはリンクしています。つまり普段の生活で何らかの感情を抑え込み、我慢する機会が多ければ多いほど、心にもそれが積み重なります。

特に怒りや悲しさ、イラ立ち、恨みなどが排泄のイメージと一致します。これらの感情は抑え込めば無くなるわけではなく、蓄積されます

心を正常に保つために、何とかそれを発散させよう、浄化させようという思いが働くと、夢で排泄物を見る結果になります。

これは大人だけでなく子供も同じで、年齢が上がってもおねしょが続いたり、トイレでうまく排泄が出来ない子は、感情表現が苦手です。親のしつけが厳しすぎたり、まともに感じていると苦しすぎる家庭環境だと必然的にそうなります。

排泄物と同じようなイメージとして、残飯やゴミが夢に出る人もいます。

大量のうんこの場合

排泄物の量と、溜め込んでいる感情の量は比例します。つまり夢で見たうんこが大量だった場合、それだけ多く何らかのマイナスの感情を溜め込んでいる状態といえます。

感情はある程度抑える・溜め込むことは可能ですが、限界を超えると爆発してブチ切れてしまいます。そして溜め込めば溜め込むほど、ブチ切れる度合いも強くなって人間関係を破断させてしまう結果にもなります。

まずは普段どのような事を我慢しているのか、振り返ってみて下さい。その後、

  • 問題と向き合うのではなく、別の方法でストレスを発散させる
  • なぜ我慢しやすいのか、幼少期の家庭環境を振り返る
  • 我慢を少しづつ緩める

などの方法を取ると、心の健康が保たれます。

トイレ以外でうんこしている夢

夢の中でトイレ以外でうんこをしている場合、上記の大量のうんこと同じくあまりに感情を溜め込んでいて、それが溢れそうと感じている(トイレに間に合わない)か、適切な感情の伝え方が難しいと感じられています。

というのも、人であれば生きていれば怒りや寂しさ、悲しさを時に感じるのが自然ですが、相手にそれを伝えるには一定のコミュニケーション力が必要です。

TPO(時と場所と相手)を考えて適切に自分の感情を伝える方法(=トイレで排泄する)はあるとは感じていますが、今はそれが身に付いていないため、自分が相手に感情を伝えると、場や人間関係が大きく乱れるのではないか?という不安がトイレ以外で排泄をするイメージとリンクして夢に現れています。

他人のうんちの夢

他人のうんちの夢の場合、

  • 自分自身が何らかの感情を抑え込んでいる
  • 他人がマイナスの感情を出しているのを見たくない
  • うんちをした他人に、自分が何らかのマイナスの感情を抑えている
  • 我慢しがちな他人を心配している

のいずれかに分かれます。人によって異なりますので、上記に当てはまるか振り返ってみて下さい。

身近に好き放題暴れる人がいて、その人に言いたいことを言えていない状況かもしれません。

私自身のケース

私自身も何度か排泄の夢をみたことがあります。

特に印象に残っているのは、独立開業前に勉強としてスウェーデンに行き、そこでカウンセリングを受けて夢日記をつけていた時です。

中学校のときにケンカをしたことがある女の子がトイレでおなかが痛いと言い、私自身はトイレにこびりついている大量の人が出したものをこそぎ落としている

という夢を見ました。

私自身すでにプロの心理カウンセラーとして活動している時で、正直この夢を受け取れないというか、何か溜めているマイナスの感情があるということが信じられなかったです。

夢を「考える」のではなく、「感じる」ということにフォーカスしていくと…あるものですね、あまり認めたくはない、抑えていた感情。

私の場合は、とある先輩に対しての「怒り」と「悲しみ」と「感謝」でした。特にお世話になった人には感謝すべきという思いが強く、事情があってその人に感じていた怒りを無意識に抑えていたんですね。

それに伴って本来伝えたかった感謝の気持ちも伝えきれていない状態でした。

カウンセリングの中でその人に対する怒りも悲しみも、感謝も客観的に受け止めることができ、その後その人と縁を切るわけではなく感謝の気持ちを伝えられ、自分でもスッキリできています。

まとめ|感情を抑えることは誰でもあります

排泄の夢は気分が良くないですが、感情を抑えることは誰にでもあり得ます。仕事や家庭でありのままを感じていたり、口に出していたらそこで生活できなかったり場が上手く回らないこともあります。

ただ、溜め込むには限界があります。どんな感情を溜め込んでいるのか振り返る事が、それを解消する大きな一歩です。

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  • この記事を書いた人

井上 隆裕

ジョイカウンセリングスクール代表。福岡にて心理学・コミュニケーションセミナー、心理カウンセリングを実施。2004年よりプロとして活動してます。プロフィール

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